パンデミックによって明らかになった2021年製造業の業界トレンド

2021年になって、製造業は前年から続くパンデミックに多くを学び、新たな製造トレンドを探しています。

パンデミックから製造企業が学んだことは、緊急時においても容易に軌道修正ができる柔軟性をもっていることであるが、実際それは非常に困難なことです。私たちは、自動車関連メーカーが人工呼吸器や個人用防護具(PPE)を製造したり、蒸留所が手指消毒剤のボトルを製造するなど、素晴らしい事例を目にしました。

また、特定分野では需要が供給を驚異的に上回ったため、一部のサプライチェーンで混乱が生じました。製造企業は、将来起こりうるサプライチェーンショックを軽減するためのより良い方法を模索しています。同様に、このパンデミックの影響で、さらなる自動化の必要性がクローズアップされましたが、それは早ければ早いほどいいでしょう。

QADのシニア・バイスプレジデントのRobin Riordanは、”Industry Today” に、2021年の製造業のトレンド予測に関する 記事を寄稿しました。当ブログ記事は日本語による抜粋となります。

 

2021年の製造業のトレンド予測

2021年に製造企業が予測するトレンドとは?具体的には以下の6つを想定しています。

  • 製造業の自動化の拡大。 製造業における自動化の拡がりは、リモートワークの拡大と一致します。環境適応企業は、自動化とテクノロジー、特にAdaptive ERPを駆使して、付加価値の高い作業を遠隔で行う方法を見出しています。その一方、「出張」は見直され、縮小するでしょう。サービス業では、直接対面しての関係構築がメインであることに変わりはありませんが、直接訪問の回数を減らすことになるでしょう。

  • 持続可能な環境への意識。 パンデミックがもたらした予想外の産物は、環境に優しい製品の台頭などです。 たとえば、食品包装では、環境への影響を減らした持続可能な包装の増加がすでに見られています。 企業は、二酸化炭素排出量の削減を目指し、アメリカの新政権も、パリ協定に再び参加し、より強力な自動車排出基準を設定することで、より多くの環境対策をもたらすでしょう。

  • より短期間でのROIへの期待。間違いなく、このパンデミックにより製造業は大打撃を受けました。しかしながら、現在では地域差はあるが回復の兆しもみえます。新型コロナウィルスのパンデミックが、製造企業に自動化技術とクラウドソフトウェアへの投資を促し、効率、正確性、意思決定を改善しました。 そのため、製造業ではROIを得るまでの時間を大幅に短縮できるであろうと考えています。

  • 世界貿易の課題。 パンデミックによって、国内製造の強化や、特定の重要な製品の生産を自国に戻すことが求められました。中国、カナダ、メキシコはアメリカにとっての最大の貿易相手国ですが、それぞれに問題や対立があります。さらに、イギリスのEU離脱問題(Brexit)も、世界貿易に影響を及ぼします。 製造企業は、世界的な貿易状況に対応するためのツールを必要としています。

  • そして、さらなるディスラプション。2020年には、予測不能、パンデミック、ソーシャルディスタンスなど、さまざまな言葉が飛び交いましたが、製造企業にとって最も重要なのは「ディスラプション」です。今後も同じようなことが起こりうるでしょう。QADは、製造企業がディスラプションに備え、生き残るための手段を継続的に提供しています。製造企業は、アジャイルで適応性のあるERPによって、ディスラプション時のビジネスプロセスを最適化することを可能にします。

  • アナリティクスの役割。これらのトレンドのそれぞれが製造企業を圧迫する中、アナリティクスに解決策を見出すことができます。QAD Adaptive ERPは、製造業の現在のトレンドの課題とディスラプションに直面するために、アナリティクスを使用してビジネスプロセスを強化します。QADはアナリティクス・ツールを提供していますが、中でもQAD Action Centerは、マネージャーや現場スタッフが指標やKPIをモニターするためにアナリティクスを使用しています。

全文は、 こちら(英語) をお読みください。