SaaS型ERP - クラウドERPへの移行事例

世の中には購入するよりも、時間単位で借りたり、使用料を支払うことで使いたい製品、サービス、専門知識はたくさんあります。そうすれば、ツールと機能のすべてを準備しておくのではなく、必要に応じて使用できます。

電気技師や配管工が必要になれば作業してもらえます。屋根をチェックしてくれる人が必要なときもそうです。読みたい本があるときは、地元の図書館に行って本を借りられます。

あなたは、自分で作業できるように家の電気配線について学びたいですか?水道管に水を通すことが出来るように銅管づくりを学びたいですか?読みたいときに本を借りることが便利なのに、まさか多大な時間とお金を使って図書館を建てて本を所蔵するのが賢明だと思いますか? コンクリートミキサーを1,500ドルかけて購入するよりも、工具レンタル店へ行って1日50ドルでレンタルするほうが賢明です。トラックは買うよりも借りるほうがいいのです。

つまりそういうことなのです。最新のエンタープライズソフトウェアを “レンタル” して、Software-as-a-Service (SaaS) が提供するすべてのメリットを活用してみませんか?

 

SaaS型のERPとは何ですか?どのように機能しますか?

SaaS型のERPは、クラウドベースの  ERPシステム であり、ERPベンダーのサーバー上で動作し、インターネットをとおしてサブスクリプション方式で販売されます。

電気技師、配管工、屋根葺き職人の "レンタル" と同じロジックを、クラウドベースのERPのサポートに適用できますか?そういうことです。ハードウェアと最新のテクノロジーをサポートする独自の技術スタッフを構築する代わりに、必要なときに専門知識を借りるだけです。最新のシステムの内部動作とそのサポートは、そのクラウド製品の一部である必要があります。

SaaSは、急速に変化するソフトウェア、セキュリティ、テクノロジーを最新の状態に保つためのコストを削減します。過去数年間に見たすべての新しいテクノロジーについて考えてみてください。データレイク、RPA、ブロックチェーン、モバイルアプリ、エッジコンピューティング、アディティブ・マニュファクチャリング(積層造形)、拡張現実(AR)、ロボットや協業ロボット(co-robot)、機械学習、 デジタルツイン、アドバンスドアナリティクス、 ローコード/ノーコード、IIoT、5G、サイバーセキュリティ?あなたはそれをすべて手に入れましたか?あなたはそれらがすべて必要ですか?それらをどのようにサポートしますか?ユーザーは何を必要としていますか?

各分野の専門家を見つけてトレーニングを受け、それを維持するために、IT予算のどのくらいを費やしますか?私はCOBOLやFORTRANに興味のある専門学校の卒業生を見つけて、レガシーシステムを維持できるように訓練しなければならないお客様と一緒に仕事をしています。これは、それは、過去にCOBOLやFORTRANを使っていた人たちが引退し、それらのシステムを学ぶ人がいなくなったからです。私が最後にFORTRAN-77を使ったのは1980年のことですが、今その部署で働きたいと思いますか?しかしその部署は今でも人を採用していると聞きました。

 

クラウドベースのERPモデルへの移行

クラウドベースのERP はオンプレミスERPに似ていますが、重要な差別化要因があります。オンプレミスのホスティングでは、活用したい技術に関する独自の専門知識を取得する必要があります。ホスティングを外部委託する場合は、組織内にその能力があるサービスが必要です。また、国や業界のコンプライアンスについても考慮する必要があります。プロバイダーがそのサービスを提供していない場合は、組織内でもそのサポートが必要になります。

クラウドでホストおよび管理されるERPソリューションはテクノロジーによって変化し、スタッフを最新の状態に保つためのコストを負担することなく、最新の状態に保つことができます。クラウドベースのERPをいつでも利用できることを確認してください。アップグレードにより新しいテクノロジーが組み込まれ、99.9%以上の稼働率と24時間365日の監視により、テクノロジーとそれを使用するアプリケーションの両方を24時間365日サポートしています。

製造企業がクラウドアプリケーションへの移行に関して懸念していることは何でしょうか?それらのいくつかを見てみましょう:

  • 誰がデータを管理しているのですか?

  • 外部からのサイバーアタックに対してどのくらい安全なのでしょうか?

  • MES、勤怠システム、IIoTデバイスなどの現在のローカルアプリケーションとどのように接続しますか?

クラウドを使用すると、ERPプロバイダーがメンテナンス、セキュリティ、サポートを管理し、リソースをビジネスの成長に集中できるため、「ローカルで管理する必要のあるビジネスクリティカルなアプリケーションは何か」 を決定するだけで済みます。

年に一度くらいしか必要のない大きな道具はレンタルで済ませることが出来ます。図書館は常に最新の本を購入してくれるので、それを借りて読むことができます。お近くの水道屋さんや電気屋さんは、あなたが必要な時に使えるように工具や部品をストックしてくれます。クラウド・ベースのSaaS型のERPは、目まぐるしく変化するテクノロジーに対応し、24時間365日体制でERPを稼働させることができます。

 

あなたの会社はどれくらい適応性がありますか? QAD Adaptive ERPを使用して、かつてないディスラプションにあふれる時代においても、貴社が成長するための能力を見極める方法をご覧ください。
詳細については、環境適応企業 (Adaptive Manufacturing Enterprise) 成熟度モデル診断ツール でご確認ください。